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正面の山へハイク開始!
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4月16日(日)
<ターナゲンパスにて日記を書く>
今日はアラスカで初の滑り。
ターゲットは「サンバースト」。車からピークまで標高差800mほどの山だ。
まず、車からシールをつけて林を抜けていく。雪はガリガリだったり、ザラメが凍っていたり。

朝。初春の気持ちの良い天気。すがすがしい!
心配だった登りのペースだけど、予想通りヤラレル。
新井さんが先頭で林をルーファイしながら進んでいくが、あまりにもペースが速く、気を抜くと視界から消えてる。関根さんとせまーい木の間にスキーを取られて難儀していると、先を行っていた新井さんから無線。
「うーん、この沢は渡れないんで、少し降りましょう。」

さすがにこの谷を渡るのは無理・・・
ガシガシ登ってたけど、ルートミスじゃ〜ん。地図もないしね。
下のほうは緩やかな傾斜だが、氷河で削り取られた深い谷が何本かある。だんだんと急になっていく傾斜と樹林の感じは、以前滑った羊蹄山を思い出す。
さて、森林限界(とはいっても標高400mくらい?)を超え、目標の山へ取り付く。
少しずつ少しずつ、僕らの車が眼下に見えてくる。天気も良く風もない。フリースを着ていると暑いので、下着一枚で必死に新井さんたちを追いかける。時差ぼけはほとんどないし、体調も思ったより悪くないようだ。足は前に出る。アラスカ最初だし、今日は足慣らしと自分で決めてマイペース。気分は最高。

先ほどまでいた駐車場が眼下に見えてくる。 |

反対斜面を見るとエクストリームなシュートが何本も落ちている。 |
傾斜がきつくなってくると、風に叩かれたのかアイスバーンが現れ、かなり登りにくくなってきた。スキーアイゼンをつけて、スリップに注意しながら登る。新井さん、関根さんにも間隔はあるが、ついていけてる。ピークが見え始め、ハイクし始めてから2時間半ほどでドロップポイントに到着。
先に上っていたテレマーカー夫妻と少し言葉を交わす。

ピークへ続く最後の登り。 |

風もなく春の装い。スキーを履いたのは実は1ヶ月ぶり。 |
アラスカ1本目は斜度40度ほどの北斜面。雪質は日本ではあまり見ない、グラニュー糖の様なパウダー。
新井さんがファースト。思い切りドロップしてあっという間に視界から消えてく。関根さんは少し降りたところから新井さんをカメラに収め、セカンドで降りていく。
自分は3番目にドロップ。自分も新井さんと同様、一番スティープなラインを狙う。

準備中 |

峠を入るハイウェイ。結構登ったなぁ。 |

アラスカでの1本目。ラインを上から見る。
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ドロップ準備完了! |
夢にまで見たアラスカの1本目。
喜びと気合と共にドロップ。斜度はあまり感じない。大回りで降りていくと、雪にスキーを取られて、スキーが外れる。最近の悪い癖がまた出てしまった。
気分的な問題なんだろうなぁ。もっとスキーの先を下へ下へ向けないと・・。
雪質はクラストしたパウダー。滑りにくい。途中で何度か止まってしまった。1ヶ月ぶりのスキーは足にコタエル。
なんだかんだで下まで降り、行きと同じく細かな林の間を抜けて道に出て、車を停めてある駐車場まで歩く。汗だく。
今さっき滑った山を見ながらビールをプシュっと。
最高!

最後はハイウェイを歩いて車まで。 |
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ここで、アラスカの生活について紹介。
アンカレッジに到着してほどなくして関新コンビ(新井さんと関根さん)と合流。大きな車を借りたと聞いていたんで、かなりでかい車を想像していたが、実際はアメリカサイズのミニバン。どうやってこの中で3人が生活するのか心配になったのが最初の正直な感想。
ターナゲンパスへ向かう途中にアウトドアショップで買い物して、ガソリンスタンドのトイレで水を汲む。ターナゲンパスへつくと、後部座席をフルフラットにして、ウレタンの板を敷き詰める。荷物は前座席へ。そうすると3人が生活できる最小限のスペースが。3人用のテントよりは少し大きいぐらいかな?
ビールで乾杯した後は、夕飯。パスタを茹でて、トマトソースで和えてツナを加える。酒はビールの他にワインやウイスキー。つまみはナッツやビーフジャーキー。あとはビタミン剤とプロテイン。完全なる山食生活。ちなみに朝ごはんは、ミューズリー(ナッツ系のシリアル)とスープ。昼飯は山から下りてきてプロテインとクッキー。さすがに腹が減ったので、自分はカロリーメイトとスープを食べた。基本的にこの食生活が繰り返される。

午後9時。日が暮れる。 |

さぁて、飯のしたくでもしますか。 |
夜は思ったより寒くなく(とはいっても、真冬用のシュラフにダウンと象足を履いたけど)、ぬくぬくと眠れた。時差ぼけからか3時ごろ起きてトイレに行ったけど、残念ながらオーロラは見れなかった。でも満点の星空はきれいだったなぁ。
正直なところ、この生活が1週間でよかった。関新コンビはすでに2週間この生活をしていて、さらに2週間。風呂なし(たまにはシャワー浴びれる)、することなし、毎日着替えをすることもなく、完全に山の中の生活。1時間も走れば、アンカレッジの文明社会があるのになぁ〜、なんて思う。
でも、テントや雪洞の暮らしはもっと大変だし、この生活も悪くない。贅沢ではないけど、苦痛でもない。山とスキーしかない、極めてシンプルな生活。これって、普段しなければいけない事と時間に追われている自分にとっては、すごい贅沢なことかもしれない。唯一の気がかりは、アンカレッジに着いたら日本に連絡入れるつもりが、携帯が全く通じないので連絡できていないこと。その辺の公衆電話は海外につながらないし。心配してるかなぁ。
今、夕方の5時。ターナゲンパスでは雪が降り始めた。明日の朝までにどれくらい積もるだろうか?
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