USスキー事情視察 2004/2/28
2004年2月28日、US出張のついでに、Squaw Valley(スコーバレー)に行ってきました。
Squaw Valley USA =>http://www.squaw.com/
スコーバレーはケントクレイトラー、シェーンマッコンキー、ジェレミージョーンズ、ジェレミーノービス等を排出した由緒正しい(?)エクストリームスキーヤー/ボーダー養成スキーリゾート。
土曜日早朝、サンフランシスコのホテルを出てレイクタホに向かう。約3時間半でスコーバレーに到着。途中、アメリカらしい風景が広がり、いつの間にか標高は1500mを越していた。山並みも日本とは違いでかい。天気もいいし気分最高!
駐車場に車を停め、あたりを見回すといるわいるわ、ファットスキーを持った人やヘルメットをかぶった人がうじゃうじゃいる。中には雑誌でも見たことの無いような板を持った人もいる。
早速、岩斜面で有名なKT-22のリフトに並ぶ。オープンまで少し時間があるので、列に並びながらリフト係の兄ちゃんにどこがいいか聞くと、「どんな斜面が滑りたいんだ?」と聞かれたので「アグレッシブなやつ」と言うと、ここのフリフはいいとか、ツリーならここだとか、エクストリームはここだ、などいろいろ教えてくれた。さすがアメリカ!日本のやる気のないリフト係のオヤジとは違う。どうやら木曜日がパウダーデイだったようで、土曜日はトラックの入った状態。それでもまとまった雪が降って安定したので、クローズしていたところもオープンし、天気も良かったのでコンディションは良いようだ。とりあえず、どこにどんな斜面があるのか分からんので、めぼしいスキーヤーについて行く。
リフトを降りて尾根上をトラバース。んでついたところがセッピの上。イキナリかよ!んで、このスキーヤー(女性)は躊躇することなく、落ちて行きました。マジ?とりあえず下を覗き込んで高さをチェックしてからおいらもドロップ。着地。かったーい!ハードパックされたパウダーで1本目からいきなり辛い。んでも、負けじとついて行くが、コブになる寸前の締まった雪をおねーちゃんガンガン飛ばしていく。もうだめ、こちらは太ももが持たない。悔しいけど止まってしまった。うーむ、こっちの人はノンストップで滑るって聞いたことはあるけど、この急斜・悪雪を安定して止まらずに滑るのは並大抵の体力じゃない。乾燥していて喉がすぐ乾くし、標高高いのですぐ息切れする(単に体力不足)。
この後、ファットスキーとヘルメットを目印に、ロコスキーヤーについて何本か滑ったが、みーんなこんな感じ。決してうまくはないし、とんでもなく速いわけでもないけど、セッピを余裕でドロップし、50度の斜面を止まらずに降りていく。
カルチャーショックを受け、足はパンパン。寝不足で眠いし、朝飯を抜いたのもあって、5本ほど滑ったところでいったんベースに降りて休憩。人間ウォッチングしながら朝飯を食べていると分かったことは、ここではファットスキー、ヘルメットはあたりまえで、おばさんやじいさんもかぶっている。しかもスキーヤーが多い。7:3くらい。こちらではスキーの方が人気なのかな?テレマーカーもちらほら見られ、深いテレマーク姿勢でぶっ飛んでました。かっこよかったな。
眠かったのと雪がもう少し緩むのを待つため、車に戻って寝る。昼前に起きて、今度はKT-22を経由してヘッドウォールへ。
ヘッドウォールもいくつかの岩盤帯がありクリフポイントやシュートはあるけど、数本滑ってまたベースへ降りる。雪が硬いので期待していたクリフのバカっ飛びもできないし、どこも同じような斜面で、飽きてきた(でも1日券が$59もするのでまだ滑るのだ)。
今度はベースからトラムでGold Coastという中腹にあるレストランなどが入った施設へ向かう。途中かっこいい岩盤帯を発見し、インスペクション。トラックがあまり入っていないところを見るとアクセスが難しいのか若干ノートラックを発見。ゲレンデマップを見てここに行ってみることにする。
トラムを降りてもうひとつリフトを上がり、セッピを落ちてトラバースすると、登った形跡が。ここを登ればお目当ての斜面にアクセスできるはず、と登り始める。ここで単独ボーダーに追いつく。ボーダーと話しながら、3分ほど登ると斜面の入り口に到着。んで、なぜトラックが少ないか分かった。いきなり2mほど落ちて狭い急斜面を処理しないと次の斜面に進めない。とりあえず、サクっと落ちて次の斜面の様子を見ていると、さっきのボーダーが「その先はどうなってる?」と聞く。見に行くとせまーいシュートが2本。それを伝えるとボーダーは引き返していった。
斜度は50度位で短いようだが幅が狭すぎ。2つあるシュートの片方は途中で曲がってよく見えないが、もう片方はきれいなシュート。で、こちらを滑ることに。最初の3ターンくらいを頭の中でイメージし、いざドロップ!・・・・つーか、狭すぎ。幅が3mくらいしかないので195cmの板では横滑りするしかない。つーことで、ずるずる横滑りし、隙を見てターン。シュートの出口でやっとミドルターンして終了。うー、短くてあんま面白くない。
トラバースをいくつか入れ、ノートラックを探して食いつつ、適当なポコ岩を飛びながらベースへ。暑すぎ!天気がいいのでフリースを脱ぐ。
今度は、一番奥に位置している標高の高いGranite Chiefへ。こちらも急斜がゴロゴロしているらしい。リフトを乗り継ぎGranite Chiefに到着。ここは高速リフトではないので人も少なく、地形も変化に富んでいて面白い。手ごろなクリフもゴロゴロ。リフト最上部から上はスコーバレーで数少ないバックカントリーとのことで登ることに。山頂直下はいくつかシュートがあり、距離はそこそこある。北向きなので雪も少しは良さそう。つぼ足でハイクすること30分、ピークに到着。ここで9050フィートだから3000mちょい。さすがに足にこたえる。
ピークで休憩していると、後続のボーダー・スキーヤーパーティーが到着。話すとコロラドから来たそうで、雪質はコロラドの方が全然いいらしい。しかし斜面の面白さはこっちの方がいいとのこと。一緒に斜面をインスペクションして、ボーダー2人が直下のシュートを降りるとのことでビデオ撮影。固そうな斜面ながらも、50度プラスの斜面を着実に降りていった。最後にスキーヤーがドロップし、僕も同じシュートを降りることに。
ドロップはセッピで2mほど垂直。その後直線に伸びたシュートから扇状に広がる斜面。なかなかアドレナリン吹き出る斜面で面白い。最後は適当なクリフを飛んで終了。んー、ここはなかなか面白かった!自分で登った分、充実感も大きい。
体力的に限界だし、陽も陰ってきたので帰ることに。もうカチコチのコブコブ急斜には飽きた。しかしスコーバレーは急斜天国。帰りも急斜を滑らなければいけないのである。で、どのラインを行こうかセッピの上で眺めていると、横からスキーヤーが「飛ぶのか?」と聞いてくる。ここで引いたら日本人の恥。「いくよ!」と答えてみたものの、日陰で高さが良く分からない。まあ、いけるかなー、とドロップ。着地。固い。夕方の日陰で柔らかいはずがない。高さは3mちょっとか。もうイヤだ!と思い、コブ斜面を慎重に降りる。195cmのファットでこんなにコブを滑るとは思わなかった。この時間帯になると急斜のコブがあらゆるところに。ジョニーモズレーみたいなモーグルスキーヤーが生まれるわけだ。
お腹が減っていたので途中のレストハウスに立ち寄るが、すでに4時前でレストランはクローズ。バーはあいていたので、真っ青な空と山を見ながらグビグビ。酔っ払いで下山。
スコーバレーはパウダーに当たれば天国です。降るときは一晩に2mも降るというからハンパない。40度以上の斜面がそこらじゅうにあり、スキーエリア内なのでアクセスも楽。クリフも大小さまざまあり、シュートもあります。リフトに乗れば皆フレンドリーに話してくれるし、雰囲気いいですね。この日はハイシーズンの晴天ということもあって、沢山の人が来ていました。みんなテラスでのんびりしたり、家族で滑っていたりと、USのスキー業界は明るいです。それに引き換え日本は次々と経営困難に陥るスキーリゾート・・・・。欧米のリゾートビジネスというか文化を学んで欲しいものです。
斜面的にはセッピもクリフも急斜もあるけど、どれも距離が短い。40度くらいの斜面は比較的長いけど50度は一瞬。まあエクストリーム練習するにはもってこいかな。アパッチ(八幡平)より少しやさしい斜面が沢山あるイメージでしょうか。そんな斜面をヘルメットかぶった小学生スキーヤー・ボーダーがキャーキャー言いながら滑っている風景を見ていると、日本のフリースキーヤーは世界には追いつけないなあと、しみじみ感じてしまいました。残念ながらビデオに出てくるようなキレたスキーヤー・ボーダーには会えなかったけどパウダーデーにはこういうライダーが集結するのでしょう。実際きわどいところにもシュプールが残っていたし。
まあ、1日しか滑れなかったので、ゲレンデ(+ちょっとBC)でも十分だったけど、せっかくBC用具一式持ってきていたので、BCにも入りたかったな。ま、どちらにせよスコーバレーにBCは無いようですが。機会があれば今度はジャクソンホールあたりに行ってみたいす。
それにしても日本でいい雪で滑りすぎ。たまには悪雪や、スキー場で1日滑り込んだりしないと滑走技術・体力が落ちますな。
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